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【2024年最新】Amazon DSPとは?仕組みやメリット、始め方を解説

更新日:2024年01月14日

Amazonに出品している事業者の方の中には、「Amazon DSPに興味があるけど、まずそもそもAmazon DSPってどんな広告?」「Amazon DSPを始めたいと考えているけど、どうやって始めたらいいか分からない...」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回はそうしたお悩みをお持ちの方に向けて、Amazon DSPの仕組みやメリット、始め方を解説します。Amazon DSPに興味関心のある方はぜひ最後までご覧ください!

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Amazon DSPとは?

Amazon DSP(Demand-Side Platform)とは、広告配信を希望する「広告主」のプラットフォームのことです。
広告枠を提供する「メディア」のプラットフォームであるSSP(Supply-Side Platform)と連携して使われ、Amazon DSP上で「広告主」と「メディア」がマッチングすることで広告が配信される仕組みになっています。

Amazon DSPの特徴

Amazon DSPの最大の特徴は、Amazon内だけではなく、Amazon外にも広告を掲載できる点にあります。
例えば、Amazon Publisher Services(Amazonが直接提携・取引しているWebサイト枠) やGoogle Ad Exchange(Googleディスプレイ広告と同じ広告枠)などに広告を表示させることが可能です。
また、Amazonが保有する膨大な顧客データを活用できるという点でもおすすめの広告になっています。
詳しいAmazon DSPのメリットについては後述するので、ぜひこのまま読み進めてみてください。

他のAmazon広告との違い

広告種類掲載場所課金方式出品の必要制作・運用
スポンサープロダクト広告検索広告Amazon内 ・検索結果ページ ・商品詳細ページクリック課金必要自社(セルフサービス)
スポンサーブランド広告ディスプレイ広告Amazon内 ・検索結果ページ ・商品詳細ページクリック課金必要 ※ブランド登録も必要自社(セルフサービス)
スポンサーブランド動画広告動画広告Amazon内 ・検索結果ページ ・商品詳細ページクリック課金必要 ※ブランド登録も必要自社(セルフサービス)
スポンサーディスプレイ広告ディスプレイ広告Amazon内 ・商品検索結果ページの横 ・商品詳細ページ ・カスタマーレビュー ・おすすめ商品の下広告枠クリック課金、vCPM(ビューアブルインプレッション)必要 ※ブランド登録も必要自社(セルフサービス)
Amazon DSPディスプレイ広告Amazon内外インプレッション課金不要Amazonのエキスパートが運用
動画広告動画広告Amazon内外形式と枠による不要自社またはAmazon
音声広告音声広告Amazon Musicの無料サービスインプレッション課金不要自社またはAmazon
Amazon DSPは、Amazon広告の中で外部広告に分類されます。
内部広告である4つのスポンサー広告よりも掲載場所が多くAmazonに出品していなくても広告を配信することができます
他のAmazon広告についてに知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
【初心者でも分かる】Amazon広告の種類やメリット、運用のコツを解説

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【最新版】Amazonスポンサーブランド動画広告の特徴や費用、始め方を解説

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Amazon DSPのメリット4つ

Amazon DSPのメリットは、以下の4つです。

・Amazon外にも広告が掲載される ・Amazonに出品していなくても配信可能 ・Amazonに膨大なオーディエンスデータを活用できる ・様々なターゲティング方法を利用できる

一つずつ見ていきましょう。

Amazon外にも広告が掲載される

前述したように、Amazon DSPはAmazon外にも広告を掲載できます。
Amazon外に広告を掲載すると、Amazonを利用していない潜在層や無関心層にもアピールすることができるため、大きなメリットといえます。
また、スポンサー広告と同様に、Amazon内の「トップページ 」や「検索結果ページ」、「商品詳細ページ」などにも掲載されるため、購買率アップも期待できます

Amazonに出品していなくても配信可能

こちらも先ほど触れましたが、他のAmazon広告とは異なり、Amazon DSPは商品を出品していなくても広告を配信することができます。
Amazonに商品を出品しない場合、広告の遷移先は自社が運営するサイトになりますが、他社サイトや悪質なサイトに遷移する心配はないため、安心して利用できます。

Amazonの膨大なオーディエンスデータを活用できる

Amazonの膨大なオーディエンスデータを活用できることも、Amazon DSPのメリットの一つです。
世界最大級のECモールであるAmazonでは、ユーザーの閲覧・購入履歴や購買パターンなどの膨大なオーディエンスデータが蓄積されています
Amazon DSPを配信することで、こうしたデータを活用しながら効果的に広告を運用できるため、おすすめです。

様々なターゲティング方法を利用できる

Amazon DSPでは、様々なターゲティング方法で幅広いユーザーにアプローチ可能です。
具体的には、以下の5つのターゲティング方法があります。
ターゲティング方法概要
ホットカスタマーターゲティング Amazonにおける直近の閲覧履歴をもとに、特定のカテゴリーに対して興味・関心を持つユーザー層にアプローチする
ライフスタイルターゲティング Amazonにおける直近の閲覧・購買履歴をもとに、「旅行好き」や「子育てママ・パパ」など特定のライフスタイルカテゴリーに興味・関心を持つユーザー層にアプローチする
ASINリターゲティングAmazonにおいて特定の商品を閲覧したユーザーに対して、再度アプローチする
オーディエンスターゲティング Amazon DSP内で発行できるトラッキングタグをサイトに埋め込み、そのサイトにアクセスしたユーザーに対し広告を配信する
類似オーディエンスターゲティング アップロードした優良顧客のデータや、トラッキングタグで収集したコンバージョンユーザーのデータと類似した動きをしているユーザーをリスト化して広告を配信

Amazon DSPのデメリット4つ

Amazon DSPはメリットがある一方で、以下のような4つのデメリットもあります。

・最低出稿料金が高額 ・どのサイトに配信されるか分からない ・DSPを探す手間がかかる ・なかなか成果を出すのが難しい

それぞれ見ていきましょう。

最低出稿料金が高額

Amazon DSPは月額の最低出稿料金が300万円〜となっており、他のAmazon広告と比較しても高額です。
ただ、Amazon DSPの課金方式はインプレッション単価制なので、配信したい商品や競合他社の参入率などによって多少は変動します
前述した通り、Amazon DSPはメリットも大きい広告であるため、予算に余裕のある方は一度試してみるのもありでしょう。

どのサイトに配信されるか分からない

Amazon DSPはAmazon外のサイトに広告を掲載できるのが大きな特徴ですが、どのサイトに配信されるか分からないというリスクもあります。
商品やブランドと関連性の低いサイトに掲載されると、費用対効果が低くなるだけでなく、サイトによってはブランド価値も下がってしまいます
このようなリスクを少しでも減らすためにも、DSPを選ぶ際は配信先を公開しているものを選ぶと良いです。

DPSを探す手間がかかる

DSPには様々な種類があるため、自社とマッチするDSPを探すのに手間がかかります
ただ、以下のような主要なポイントを抑えておくことで、手間を減らすことができるため、ぜひ参考にしてみてください。

・配信先 ・対応しているデバイス ・課金方式 ・手動 or 自動運用か ・DMP(自社データ)連携はあるか ・どんな機能があるか

なかなか成果を出すのが難しい

Amazon DSPを始めても、すぐに売上が伸びるわけではありません
DSPは膨大なデータや機械学習によって最適化するため、運用者が手動で調整できる範囲が少なく、成果の改善が難しいです。
また、同じターゲティングでも、DSP会社によって成果が異なるため、上記を参考にDSP選びは慎重に行った方が良いでしょう。

Amazon DSPの始め方

実はAmazon DSPは、他のAmazon広告のように自社のみで始めることができません。
詳しく解説します。

Amazon DSPか一部の広告代理店に問い合わせる必要あり

他のAmazon広告とは異なり、Amazon DSPは一部の広告代理店と、Amazon側だけが運用することが可能です。
そのため、Amazon DSPを始めるにはまず、自社で取引のある広告代理店もしくはAmazon担当者に問い合わせる必要があります。
Amazonに直接依頼する場合は広告費のみですが、広告代理店に依頼する場合は広告費と運用手数料が加算されるため注意しましょう

Amazon DSPについてよくあるQ&A

最後にAmazon DSPに関するよくあるQ&Aについて紹介します。

Amazon DSPの具体的な仕組みは?

Amazon DSPの具体的な仕組みとしては、Amazon DSPは「Entity」、「Advertiser」、「Order」、「Line item」、「Creative」の5つの階層から成り立っています。

Entity(エンティティ)は代理店単位で作成されるアカウントのことです。Amazon DSPを取り扱っている代理店が複数の広告主のアカウントを管理に利用する最上位階層となります。

Advertiser(アドバタイザー)は広告主のことです。「担当者名」や「会社の基本情報」などを入力する箇所になり、原則1広告主あたり1つのみ作成します。

Order(オーダー)は広告キャンペーンに該当します。広告を運用する「期間」、「予算」、「頻度」の項目を設定します。Advertiserの配下にあり、Lineitemも含まれます。

Line item(ラインアイテム)は広告グループに該当します。設定項目が多く、主にターゲティング・予算・入札価格などを設定します。「Standard display」、「Amazon mobile display」、「AAP – Mobile app」、「Video」の4種類があり、配信デバイスやサプライソースによって使い分けて、広告の費用対効果を高めます。

Creative(クリエイティブ)は広告として表示されるコンテンツのことです。「静止画広告」、「eコマース広告」、「動画広告」の3種類があります。これらはLineitemに紐づけられます。

上記について深く理解する必要はありませんが、概要だけでも知っておくことで、広告代理店やAmazonの担当者との話がスムーズに進むでしょう。

Amazon DSPで利用できるクリエイティブフォーマットは?

AmazonDSPで配信可能なクリエイティブフォーマットは「静止画バナー広告」、「eコマース広告」、「動画広告」の3種類です。

静止画バナー広告は、リンクイン(Amazon内への遷移)とリンクアウト(Amazon外への遷移)のどちらにも対応しており、配信面もオンサイト(Amazon内)とオフサイト(Amazon外)のどちらにも出稿できます。

eコマース広告は、最大4つの広告フォーマットをセットで配信できます。種類としては「今すぐチェック広告」、「カスタマーレビュー広告」、「クーポン広告」、「カート広告」の4つがあります。

動画広告は、Amazon広告内で唯一のオフサイト配信が可能なフォーマットです。動画を使用することで、商品やブランドのイメージをより詳細に伝えることができます。

Amazon DSPおすすめの運営代行サービスは?

「自社でAmazon広告を運用しているけど、なかなか上手くいかない...」 「普段の業務 が忙しく広告運用まで手が回らない...」
そんなお悩みの方にはECモール×グロース特化のコンサルティング制作 / 運用代行サービス「EC Kaizen」がおすすめです。
興味のある方は、ぜひこちらよりお問い合わせください!

まとめ

今回は、Amazon広告に興味・関心のある事業者の方に向けて、Amazon DSPの仕組みやメリット、始め方について解説しました。
Amazon DSPは費用はかかりますが、Amazon外にも広告を掲載できたり、Amazonが保有する膨大な顧客データを活用できたりと、メリットも大きいです。そのため、もし予算に余裕がある方はぜひ一度試してみてくださいね。
もしAmazon DSPについて何かお困りごとがある場合は、ECモール×グロース特化のコンサルティング制作 / 運用代行サービス「EC Kaizen」にお気軽にお問い合わせください!

よくあるご質問

Q

Amazon DSPとは?

+

A

Amazon DSP(Demand-Side Platform)とは、広告配信を希望する「広告主」のプラットフォームのことです。 広告枠を提供する「メディア」のプラットフォームであるSSP(Supply-Side Platform)と連携して使われ、Amazon DSP上で「広告主」と「メディア」がマッチングすることで広告が配信される仕組みになっています。

Q

Amazon DSPの特徴は?

+

A

Amazon DSPの最大の特徴は、Amazon内だけではなく、Amazon外にも広告を掲載できる点にあります。 例えば、Amazon Publisher Services(Amazonが直接提携・取引しているWebサイト枠) やGoogle Ad Exchange(Googleディスプレイ広告と同じ広告枠)などに広告を表示させることが可能です。

Q

Amazon DSPのメリットは?

+

A

Amazon DSPのメリットは、Amazon外にも広告が掲載される、Amazonに出品していなくても配信可能 、Amazonに膨大なオーディエンスデータを活用できる 、様々なターゲティング方法を利用できるの4つです。

Q

Amazon DSPのデメリットは?

+

A

Amazon DSPのデメリットは、最低出稿料金が高額、どのサイトに配信されるか分からない 、DSPを探す手間がかかる 、なかなか成果を出すのが難しいの4つです。

Q

Amazon DSPの始め方は?

+

A

Amazon DSPの始め方は他のAmazon広告とは異なり、Amazon DSPは一部の広告代理店と、Amazon側だけが運用することが可能です。 そのため、Amazon DSPを始めるにはまず、自社で取引のある広告代理店もしくはAmazon担当者に問い合わせる必要があります。

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